責任

読み終えた。

内容は、強盗殺人で服役中の兄を持つ、残された弟のその後の運命の話。
名作らしいですが、知りませんでした。

けど、多分これは今まで読んだ中でかなり勉強になった。
考えもしたことがなかった話。
何で人を殺してはいけないか。
どうやって罪を償うか。
周りの対応。
周りの反応。
残された家族と遺族…


この本はこれからの人生で大きな影響を与えると思う。
人間の為すことには責任がついて回ることを思い知らされた。

もしかしたら来年借金を抱えている人にお金を貸すのを断ることがあるかもしれないし、取り立てること(があるかは知らないが)があるかもしれない。
今までは、「まあどうにかなるだろう」と思ってたけど一つ答えが生まれたかもしれない。
情に流されるのではなく「借金をして、信用を無くしたほうが悪い」とそういう考えにやっと行き着いた。
今までだったら「それでも…」と情が邪魔をするとこだけど。

犯罪なら尚更。
やった方は取り返しがつかないのは当然のことで、それによって周りも被害を被るのも当然のこと。
だから犯罪なんかしてはいけないし、そういう人間も作ってはいけない。
「誰にも迷惑掛けないなら別にいいだろ」とそんなに甘くはない。


例えるほどでもないがカンニングして誰にも迷惑掛けないだろ、と言われても言語道断。
それが秩序を乱している。
それが迷惑。

たいした努力もしないで文句ばかりたれるのも同じ。


「格差は遺伝する」みたいな本を読んだ。
境遇の不満なら親に言え。
それでも不満なら頑張って子供にいい思いをさせろ!そう言いたい。
それに自分もそうでなくてないけないと強く思った。
どうにもならない事に不満をぶつけても意味がないし、そういう社会なんだし。
だから、努力は止めてはいけないと思った。

努力しなかったくせにおっさんになって不満ばかり垂れてるような人間になりたくはない。
すべて自分に跳ね返ってくるんだ。


どうしてもって言うなら国が社会保障をあつくすることだな。


何かちょっと今までと考えが変わったかもしれない。
読んだ直後だからまだ、半分本の世界にいるからかも。